認定補聴器技能者とは?

認定補聴器技能者とは、『補聴器のスペシャリスト』。財団法人テクノエイド協会が、厳しい条件のもと、基準以上の知識や技術を習得していることを認定して付与する資格です。
当店では認定補聴器技能者がお客様のご相談に応じています。

認定補聴器技能者というのはどんな資格なのですか?

経験5年、さらに4年間の研修を受け、取得する資格です。法律や技術、音響、耳鼻科の医師から耳の構造や病気についての講義を受け、試験や実技をクリアすることが必要です。お耳の型を取るうえで、鼓膜に近いところを触るからです。難聴の方や、障害を持つ方のリハビリテーションについての勉強も修めています。

認定補聴器技能者の仕事とは?

補聴器も「つけたらハイ終わり」ではなくて、補聴器をつけて日常の生活が過ごせるようになるまでの期間が大切です。まず、その方の聴力に合わせた目標を設定します。最初はその方が使える音量、音質というのが10人いれば10人とも違うので、使えたのか、あまり使えなかったのか、どのあたりが使えなかったのか、その原因はなんなのか、お客様にいろいろお伺いしながら、補聴器を調整していきます。

来店するお客様はどういったお悩みをお持ちですか?

何かの大事な場面で、聞き間違えをしたり、聞き取れてなかったりで大失敗をしてしまい、大勢の人が集まる場に参加するのも嫌になってしまった、とか
ご夫婦や家族の中で、普通の「お父さん」という呼び声が聞こえてないから、家族の方は大きい声で「お父さん!」と呼ばなくてはいけない。でも、そのお父さんにとっては二回目の「お父さん!」しか聞こえてないので、「そんな怒った口調で言わなくてもいいのに…」という気持ちが残る。そういう悩みは多いですね。

「前に補聴器を使ったことがあるけど聞こえなかった」という人は?

「前に補聴器をつかったことあるけど聞こえなかった」という人に、お話しを聞いてみると、実はそれは「補聴器」ではなく「集音器」だったという人はすごく多いです。

補聴器は医療機器なので薬事法で書けることが制限されますが、集音器は医療機器ではないので新聞広告で何を書いても良いため、広告の「よく聞こえる」という言葉を信じて購入してしまいます。そうした集音器を2台、3台買ったけど、だめだったという人は多くいらっしゃいます。

「聞こえ」を取り戻すと、お客様の表情が変わってきます。

最初、来店された時には伏し目がちで言葉数も少なかったお客様が2回、3回と調整にいらっしゃる度に、「ああ、この方はこんなにおしゃべりが好きな方だったんだ」と思うくらい、にこにこおしゃべりを楽しまれる表情に変わってきます。そういう姿を見ると、やっぱり「聞こえる」ってとっても大事だな、と思います。